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食用バラの栄養価と効能
食用バラの栄養価と効能
食用バラとは、観賞用のバラとは異なり、食用として育てられた薔薇のこと。食用バラをそだてている農家は、日本だけでなく、ブルガリア、トルコ、フランスなど世界中にあります。育て方はまちまちで、化学肥料・化学農薬をつかっている農家もあれば、一切使用していない農家もあります。
バラには古来から高い栄養価があることが知られており、料理や化粧品として活用されてきました。クレオパトラが薔薇をしきつめた宮殿で重要な政治の話をして交渉を成立させたり、古代ギリシャの壁画にも薔薇が描かれているなど、人と薔薇には深い歴史があります。それほど薔薇の栄養価は古くから活用されてきたのです。
食用バラの主な栄養価には、ポリフェノール、ビタミンC、食物繊維などがあります。また、天然のバラ1輪には数百種類もの芳香成分が含まれており、いまだ解明できていない成分さえあるというのだから驚きです。
市販されているコスメの多くには、合成された薔薇の香りが使われていることもあります。
薔薇は食べて栄養価を採りいれるだけでなく、香りを嗅ぐことでも、ホルモンバランスを整える作用があります。
積極的に食用バラを暮らしにとりいれることで、ホルモンバランスが整い、免疫力が高まることで美肌になる効能が期待できます。
食用バラ専門家がえらぶおすすめレシピ
食用バラは生産量が少なく、スーパーマーケットで出回ることはほとんどありません。最も確実に食用バラを手に入れる方法は、自分の庭やベランダで食用バラを育てることです。食用バラの苗は、無農薬で管理されているものをえらびましょう。農薬をつかって栽培されている薔薇には病害虫に対する抵抗力が弱い場合があるためです。
自分で育てた薔薇の花びらを摘み取ったら、ジャムやローズティー、ローズゼリーにしてみてはいかがでしょうか。
ジャム:花びらに砂糖を加えよくもむ。薔薇色の液体がでてきたら鍋に移し、水を加えて、好みの粘度になるまで加熱する。最後にレモンを加えればできあがり。
ローズティー:摘み取った花びらをよく乾燥させる。乾燥出来たら紅茶の茶葉にまぜて、香りが移るまで保管する。飲む前に湯を注げばローズティーのできあがり。
ローズゼリー:摘み取った花びらをぬるま湯に入れ、ゼラチンを混ぜてよく溶かす。型に流しいれ冷えて固まればゼリーのできあがり。
専門家がえらぶおすすめ食用バラ
薔薇をそだてたことがない方にもおすすめの育てやすい食用バラ
イヴピアッチェ と パパメイアンは花びらに甘みがあり、加熱しても美しい薔薇色が残るため、おすすめの食用バラです。花びらの枚数も多く、春~秋まで繰返し咲きますので、1株あれば、いろいろ楽しめます。なんといっても、バラがつぼみをつけて、日に日に咲いてゆく様子はなにものにも代えがたい喜びです。薔薇は子供と同じように、育てる人の愛情によって、咲き方が変わります。毎日気にかけてあげるだけで、バラはこたえてくれる不思議な植物です。ぜひあなたの庭やベランダでもそだててみてください。ナカイローズファームでは、バラのそだてかたがご不安な方にむけてそだてかた教室も開講しています。解説:中井 友實榮 ナカイローズファーム 株式会社バラの学校 代表取締役
農林水産省 農業女子プロジェクトメンバー
2011年東日本大震災をきっかけに食用バラの露地栽培をスタート。
食用バラの普及を通じて心と体を健康にし、社会貢献をめざしています。