ナカイローズファームは、食用バラの栽培、加工、流通販売まで行う6次産業の会社です。国内で唯一、食用バラの育て方を学べる学校です。
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食用バラのベーサルシュートとは?正しいお手入れ方法は?
食用バラのベーサルシュートとは?
ベーサルシュートとは、バラの根元付近から勢いよく伸びる新しい枝のことです。
他の枝に比べ、成長スピードが非常に早く、赤く色づいた枝です。
一方、根元付近からではなく、既存の枝の途中から伸びる勢いのある枝は、「サイドシュート」といいます。
バラは、更新する植物です。(古い枝を剪定し、新しい枝を活かす)
ベーサルシュートは、新しい枝として有望ですから、正しくお手入れをして、
株全体の健康を保つお手入れをする必要があります。
ベーサルシュートが発生する理由
ベーサルシュートは、健康なバラに発生しやすい現象です。
逆に、体調を崩した、樹勢が弱っている薔薇には、ベーサルシュートが出にくくなり、株全体の若返りができなくなります。古い枝ばかりになると、開花輪数が減ったり、病害虫の被害にあいやすくなります。バラは、ベーサルシュートが出やすい状態になるよう、日ごろから適したお手入れをしなくてはなりません。一度病気が出ると、人間が病気にかかるのと同じように、元気になるまで、時間がかかります。病気になる原因は、「水不足」「水過多」「日照不足」「肥料過多」「肥料不足」「急な環境の変化」「土壌の単粒化」「台風」「強風」などさまざまな原因が考えられます。人間同様、バラも未病対策が重要です。常日頃から腹八分目を心がけ(肥料や水の過多を避ける)、健全なバラに育てるようにしましょう。ベーサルシュートが発生したときの正しいお手入れ
ベーサルシュートは、大切な枝
ベーサルシュートは、地表から30cm程度伸びたら、先端を、人差し指と親指でつまみ
そのまま、つまんで折ります。
これをソフトピンチといいます。ソフトピンチをすることで、ベーサルシュートの成長が抑えられ
株の栄養が他の枝にも運ばれ株全体の成長バランスが整います。
ベーサルシュートの長さは、できるだけ他の枝とそろえるようにします。株全体の樹形バランスを整えておけば
栄養が均等に配られ、病気にかかりにくくなります。 ベーサルシュートに気づかず、ソフトピンチをしないまま、ベーサルシュートの花を咲かせてしまったときには、気が付いた時点で、先端をソフトピンチするようにしましょう。そのまま放置すると、ベーサルシュートだけ栄養を受け取り、最悪の場合には、他の枝が枯れてしまうこともあります。
ベーサルシュートのお手入れを忘れたときの対処
気が付いた時点で、ベーサルシュートの成長をとめる対処が必要です。
詳しくは、オンラインスクールで解説しています。
食用バラのそだてかたオンラインスクール
解説:中井 友實榮 ナカイローズファーム 株式会社バラの学校 代表取締役
農林水産省 農業女子プロジェクトメンバー
2011年東日本大震災をきっかけに食用バラの露地栽培をスタート。
食用バラの普及を通じて心と体を健康にし、社会貢献をめざしています。
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